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本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

, 平野 啓一郎

によって 平野 啓一郎
4.2 5つ星のうち 71 人の読者
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内容紹介 本を速く読みたい!——それは忙しい現代人の切実な願いである。しかし、速読は本当に効果があるのか? 10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益ではないのか? 著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、「スロー・リーディング」を提唱する。作家はどのように本を読んでいるのか? 本をどのように読んでほしいのか? 夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。読者は、教科書で読んだはずの文章であるにもかかわらず、「目から鱗が落ちる」を何度も体験するだろう。スロー・リーディングは、速読と違って特別な訓練はまったく不要。読書は工夫次第で、何倍にも楽しくなる。仕事、受験勉強、就職の面接にも効果があるし、人間関係を良好にすることができる。なにより卓越した創造性を発揮する読み方である。 内容(「BOOK」データベースより) 本を速く読みたい!―それは忙しい現代人の切実な願いである。だが、速読は本当に効果があるのか?10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益である―著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱する。夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 平野/啓一郎 1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。98年大学在学中に雑誌『新潮』に投稿した作品『日蝕』(現在、新潮文庫)が「三島由紀夫の再来」として注目を集める。同作品で翌年芥川賞を受賞。2002年、2500枚を超す大作『葬送』(現在、新潮文庫)を刊行。以後、旺盛な創作活動を続け、その作品は、フランス、韓国、台湾、ロシア、スウェーデン等、翻訳を通じて、広く海外にも紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
以前とある速読セミナーで聞いたことなので、正確な情報か定かではありませんが、日本では『速読』に関する本が400冊以上も出版されているとのことです。対して、『遅読』、『スローリーディング』のキーワードでAmazonを検索してみても、ヒットする本はせいぜい4~5冊程度。もはや現代人は『速読教』に洗脳されていると言っても過言ではないと言える状況であり、私自身もその泥沼にどっぷりハメられてしまっていましたが、ようやく目を覚ますきっかけを与えてくれたのが本書です。冒頭で著者は長年「速読」に憧れていたことを告白していますが、私は憧れなどという生易しいものではない程、過去に速読の習得に夢中になり、大量の速読本を読んだり複数の速読教室に通ったりしていた時期が度々あります。しかし、自分の過去の読書体験を振り返ってみると、そのように速読に熱を上げていた時期よりも、速読に挫折し、仕方なく普通に本を読んでいた時期の方が、はるかに読書の楽しさを感じており、また読んだ本の冊数も圧倒的に後者の時期の方が多いという、何とも皮肉な結果に気づきました。何故このようなことが起こったのか、考察してみると理由は大きく2つ考えられます。1つは、速読を学んだり速読のトレーニングをすると、本を読む時に多かれ少なかれ速読を意識してしまうことになり、本の世界に100%没入するという感覚が得られないことで、楽しくないと感じてしまったのではないかと思います。もう1つは、難解な文章に出会ったときに、速読を意識していない状態であれば、速く読めないのは当然のこととして、ゆっくり内容を理解するよう自然に努めるのですが、速読のことが頭にあると、速く読めないその状況を許容できず、やがて現実逃避して読書から距離を置いてしまい、その結果ほとんど本を読まない状態になってしまったと考えられます。このように速読を批判していると、一方でビジネスなどスピードが要求される世界においては速読が必須であると、反論したくなる人もいるのではないかと思いますが、その点についても遅読の積み重ねで問題なく対処できることが、本書には書かれています。私の様に速読に貴重な時間とお金を無駄に捧げてしまう人を増やさないようにするためには、もっとこのような本が世にたくさん出てほしいと思いました。本書は3部構成で、1部は速読の問題点に対する鋭い指摘、2部は遅読の具体的な方法、3部はいくつかの文学作品を遅読で読んで解説、という流れになっています。3部は速読に惑わされ、まともな読書体験を積み重ねてこなかった私にとっては、まだまだ難しい内容ですが、これからその真髄が理解できるよう地道に読み進めていきたいと思っています。

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