こどものためのピアノ小品集 愛は風にのって: 三善晃先生の思い出に (現代日本の音楽)
本, 田中 カレン
によって 田中 カレン
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ファイルサイズ : 28.95 MB
内容紹介 国内外で活躍中の田中カレンによるオリジナルピアノ曲集。2013年に逝去した作曲の師である三善晃への愛情と思い出を音に綴る、珠玉の21曲。「春」「夏」「秋」「冬」と四季を通してよみがえる記憶を、透明感のある美しいメロディーと響きが鮮やかに彩る。演奏者や聴衆にも、各々の思い出と重ね合わせてほしいという願いがこめられている。全曲この曲集のための書きおろし。難易度は中級程度。レッスンの併用曲、発表会のレパートリーとして最適。 著者について 作曲:桐朋学園大学卒業。1986年フランス政府給費留学生としてパリに留学、IRCAM研究員となる。1987年ガウデアムス作曲賞第1位。1990-91年文化庁海外派遣研修員としてフィレンツェで研修。1995年佐治敬三奨励賞受賞。2005年別宮賞受賞。ISCM入選8回。作曲を三善晃、トリスタン・ミュライユ、ルチアーノ・ベリオに師事。ミシガン大学、カリフォルニア大学の客員教授を経て、現在はカリフォルニア芸術大学で後進の指導も行っている。ロサンゼルス在住。
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田中カレンさんによる、三善晃先生の追悼曲集。ハーレクインみたいなタイトルがステキですね。表紙もとてもかわいいので、一目で気に入ってしまいました。かわいいネコちゃんがピアノをひいています。本の中にも出てきますよ。私のお気に入りは、何といってもラヴェルのワルツのような「子猫のスーちゃん」。三善先生のエッセイによれば、ある日スーッと家に入って来て、そのまま居着いてしまったので、スーと名づけられたのだそうな。相当なやんちゃねこだったらしいですね。この曲にも、そんな感じがよく出ていると思います。フランスに留学した時にお世話になったポーランド人の下宿のおばあさんにちなんだ「淋しい料理人」は思わずしんみりしてしまうし、「ほのかな冬の灯り」は遠い昔に誘われるようです。スロースイングの「ラム酒の樽」もいいですね。「黒のタートルネック」はぐっときます。ああうるわしき師弟愛かな。われながら文章がくどくなりがちなので、短く書き直しました。それではまた。ごきげんよう。
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